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こちの意味

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学研全訳古語辞典

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こち 【東風】

名詞

東から吹く風。ふつう、春風をいう。こちかぜ。[季語] 春。


出典拾遺集 雑春


「こち吹かば匂(にほ)ひおこせよ梅の花」


[訳] ⇒こちふかば…。



こ-ち 【此方】

代名詞

こちら。こっち。▽近称の指示代名詞。


出典枕草子 うれしきもの


「とく御覧じつけて『こち』と仰せらるれば」


[訳] さっそくお見つけになられて「こっち」と仰せになられるので。


私。自分。▽自称の人称代名詞。


出典末広がり 狂言


「こちの事で御座るか。何事で御座るぞ」


[訳] 私のことでございますか。何事でございましょう。


語法

現代語では「ここに」「こちらへ」のように、移動方向・場所を示す格助詞を付けるのが常であるが、平安時代の例では、「こち」が助詞を伴わず動詞を直接に修飾する用法を持っている。副詞に近い働きをしていることになるが、時を表す語の場合は、名詞が副詞に近い機能を果たすので、それに準じて考えることができる。








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