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こちたしの意味

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学研全訳古語辞典

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こちた・し 【言痛し・事痛し】

形容詞ク活用

活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}


煩わしい。うるさい。


出典万葉集 二八八六


「人言(ひとごと)はまことこちたくなりぬともそこに障(さは)らむ我にあらなくに」


[訳] 他人のうわさが本当にうるさくなってもそれに邪魔されるような私ではないのに。


甚だしい。度を越している。ひどくたくさんだ。


出典枕草子 宮にはじめてまゐりたるころ


「御前(おまへ)近くは、例の炭櫃(すびつ)に火こちたくおこして」


[訳] 御前近くには、いつものように火鉢に火をたくさんおこして。


仰々しい。おおげさだ。


出典枕草子 鳥は


「鶴(つる)は、いとこちたきさまなれど、鳴く声雲居(くもゐ)まで聞こゆる、いとめでたし」


[訳] 鶴はとても仰々しい姿だが、鳴く声が天の上まで聞こえる(という)のは、まことにけっこうだ。








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