学研全訳古語辞典 |
さ-が
分類連語
そいつの。
出典竹取物語 かぐや姫の昇天
「さが髪をとりて」
[訳] そいつの髪をつかんで。
なりたち
代名詞「さ」+格助詞「が」。
嵯峨
分類地名
今の京都市右京区嵯峨。大堰(おおい)川を隔てて嵐山(あらしやま)と対する一帯。
さが 【性・相】
①
性格。生まれつきの性質。
出典源氏物語 椎本
「いと隈(くま)なき御心のさがにて、おしはかり給(たま)ふにや侍(はべ)らむ」
[訳] (匂宮(におうのみや)は)たいそう抜け目のないお心の性格から、推量なさるのでございましょうか。
②
運命。宿命。
出典伊勢物語 三一
「よしや草葉よ、ならむさが見む」
[訳] ままよ、草の葉よ、(草の葉がこれから)なるだろう運命を見よう。
③
ならわし。慣習。
出典源氏物語 花散里
「とかくに変はるも、ことわりなる世のさがと思ひなし給(たま)ふ」
[訳] 何やかやと心変わりしていくのも、無理もない世の中のならわしとおあきらめになる。
さが 【祥】
きざし。前兆。
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