学研全訳古語辞典 |
なに-ぞ 【何ぞ】
分類連語
(一)
〔「なに」が代名詞の場合〕
①
なんだ。
出典伊勢物語 六
「『かれはなにぞ』となむ男に問ひける」
[訳] 「あれはなんだ」と男にたずねた。
②
〔体言に助詞「か」の付いた形に続けて〕…か何か。
出典新古今集 哀傷・伊勢物語六
「白玉かなにぞと人の問ひしとき」
[訳] ⇒しらたまか…。(一)〔「なに」が副詞の場合〕なぜまあ。どうしてまあ。
出典万葉集 三三七三
「なにそこの児(こ)のここだ愛(かな)しき」
[訳] ⇒たまがはに…。◆「ぞ」は係助詞。
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