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はなの意味

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学研全訳古語辞典

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はな 【花】

名詞

(草木の)花。


出典枕草子 木の花は


「橘(たちばな)の葉の濃く青きに、はなのいと白う咲きたるが」


[訳] 橘の葉が、色濃く青いのに、花がたいそう白く咲いているのが。


(ア)

梅の花。


出典古今集 春上


「人はいさ心も知らずふるさとははなぞ昔の香(か)ににほひける」


[訳] ⇒ひとはいさ…。


(イ)

桜の花。


出典更級日記 子忍びの森


「はな・紅葉(もみぢ)の思ひもみな忘れて悲しく」


[訳] (春の)桜や(秋の)紅葉(にあこがれた)思いもすっかり忘れて、ただ悲しく。


仏に供える花。特に、樒(しきみ)の花や枝葉。


出典源氏物語 若紫


「簾(すだれ)少し上げて、はな奉るめり」


[訳] (尼君は)すだれを少し上げて、(仏に)花をお供えしているようだ。


(露草の花からとった)薄い藍(あい)色の絵の具。また、露草の花の色。はなだ色。


出典枕草子 野分のまたの日こそ


「はなも返り濡(ぬ)れなどしたる」


[訳] はなだ色もあせてぬれたりなどしている(ものを着て)。


(芸人などに与える)祝儀。心付け。▽贈り物を花の枝に付けて贈ったところから。


出典世間胸算用 浮世・西鶴


「近付きの芸者にはなをとらせ」


[訳] ひいきの役者に祝儀を与え。


はなやかさ。はでなこと。栄華。栄誉。


出典古今集 恋三


「君によりわが名ははなに春霞(はるがすみ)野にも山にも立ち満ちにけり」


[訳] あなたのおかげで私の評判ははでに世間に立ってしまったよ。まるで花(の咲くとき)の春霞が野にも山にも一面に立ち込めているように。


不誠実な心。移ろいやすい心。▽人の心を実(=誠実さ)に対比させた花にたとえる。


出典古今集 恋五


「色見えでうつろふものは世の中の人の心のはなにぞありける」


[訳] ⇒いろみえで…。


表現。表現技巧。表現の美しさ。▽歌論・俳論で、心(=意味内容)を「実(じつ)」というのに対する。


出典毎月抄 


「いにしへの歌はみな実を存してはなを忘れ」


[訳] 昔の和歌は、みな心ばかりで、表現の美しさを忘れていて。


芸の美しさ、魅力。▽世阿弥(ぜあみ)の能楽論で、能の根本をなす最高の理念とされる。


出典風姿花伝 七


「秘すれば、はななり。秘せずは、はななるべからず」


[訳] 秘密にするから芸の魅力なのである。秘密にしないならば芸の魅力であるはずがない。


参考

古文で「花」といえば桜の花をさすことが多いが、『万葉集』や『古今和歌集』春歌上では多く梅の花をさす。



はな 【鼻】

名詞

顔にあり、呼吸などをつかさどる器官。


鼻水。鼻汁。


くしゃみ。


出典枕草子 宮にはじめてまゐりたるころ


「はなをいと高うひたれば」


[訳] くしゃみをたいそう音高くしたので。


風邪。感冒。









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