学研全訳古語辞典 |
おこな・ふ 【行ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
(仏道の)修行をする。勤行(ごんぎよう)をする。
出典宇治拾遺 八・三
「この聖(ひじり)のおこなふ山の中に飛び行きて」
[訳] この聖が仏道の修行をする山の中に飛んで行って。
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
執り行う。実行する。
出典源氏物語 明石
「仁王会(にんわうゑ)などおこなはるべしとなむ聞こえ侍(はべ)りし」
[訳] 仁王会などが執り行われるであろうと耳にしておりました。
②
処理する。治める。支配する。
出典徒然草 一四二
「世の人の飢ゑず、寒からぬやうに、世をばおこなはまほしきなり」
[訳] 世の中の人が飢えることなく、寒い思いをしないように、世を治めてほしいものである。
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