学研全訳古語辞典 |
うぐひすの…
分類和歌
「鶯の鳴けどもいまだ降る雪に杉の葉白き逢坂(あふさか)の山」
出典新古今集 春上・後鳥羽院
[訳] うぐいすが鳴くけれども、まだ降っている雪のために杉の葉が真っ白な逢坂の山よ。
鑑賞
春まだ浅い逢坂山の情景を、杉の緑と雪の白との対照によって詠んだもの。『古今和歌集』の「梅が枝(え)に来居(きゐ)る鶯春かけて鳴けどもいまだ雪は降りつつ」〈梅の枝に来てとまっているうぐいすが、春を待ち望んで鳴いているけれども、まだ雪は降り続いている。〉を本歌とする。
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