学研全訳古語辞典 |
しら-す 【白州・白洲】
①
白い砂の州。
出典平家物語 三・有王
「沖のしらすにすだく浜千鳥」
[訳] 沖の白い砂の州に集まる浜千鳥。
②
屋敷の玄関前や庭などの、白い砂を敷いた所。
③
奉行所で、訴訟を審理して罪人を取り調べる、白い砂を敷いた場所。
しら-・す 【知らす・領らす】
分類連語
お治めになる。統治なさる。▽「知る・領(し)る」の尊敬語。
出典万葉集 四〇九四
「天(あま)の日嗣(ひつぎ)としらし来る君の御代(みよ)御代」
[訳] 天にある神の子孫としてお治めになってくる大君の代々。◆上代語。
なりたち
動詞「しる」の未然形+上代の尊敬の助動詞「す」
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