学研全訳古語辞典 |
など-て
どうして(…か)。なぜ(…か)。▽疑問の意を表す。
出典源氏物語 夕顔
「などて、かくはかなき宿りは取りつるぞ」
[訳] どうして、このように心細い所に宿をとったのか。◆副詞「など」に接続助詞「て」が付いて一語化したもの。
語法
文末の活用語は、疑問語「など」を受けて多く連体形となる。
など-て
分類連語
…などと言って。…などと思って。
出典蜻蛉日記 中
「『さらば、暮れに』などて帰りぬ」
[訳] 「それでは、夕方に(また来よう)」などと言って帰っていった。
なりたち
副助詞「など」+格助詞「とて」からなる「などとて」の変化した形。
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