学研全訳古語辞典 |
しか-も 【然も】
分類連語
①
そのようにも。
出典徒然草 一五五
「待つこと、しかも急ならざるに、覚えずして来る」
[訳] (死を)待つことは、そのようにも急でないのに、思いがけずやってくる。
②
〔下に「…か」を伴って〕そんなにも(…かなあ)。
出典万葉集 一八
「三輪山(みわやま)をしかも隠すか雲だにも心あらなも隠さふべしや」
[訳] ⇒みわやまを…。◆「も」は係助詞。
なおその上に。
出典方丈記
「行く河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」
[訳] 流れていく河の流れは絶えることがなくて、なおその上に以前からあった水ではない。
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