学研全訳古語辞典 |
はら・ふ 【払ふ・掃ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
取り除く。除き去る。
出典古事記 景行
「草を刈りはらひ」
[訳] 草を刈って取り除き。
②
片づける。掃き清める。
出典源氏物語 総角
「御簾(みす)かけかへ、ここかしこかきはらひ」
[訳] 御簾をかけかえ、あそこここと残らず片づけ。
③
討伐する。平定する。
出典万葉集 四二五四
「天降(あも)りましはらひ平(たひら)げ」
[訳] 天上からおくだりになり、(賊を)討伐し平らげ。
はら・ふ 【祓ふ】
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
神に祈って罪・汚(けが)れや災いを除き清める。はらい清める。
出典万葉集 四〇三一
「中臣(なかとみ)の太祝詞(ふとのりとごと)言ひはらへ贖(あか)ふ命も」
[訳] 中臣氏のりっぱな祝詞を申し上げ不浄をはらい清め代償を差し出して長生きするように祈る命も。
はらふのページへのリンク |